9月から仕事の都合で、関東に引っ越した。以前いた勤務地は入社以来3年も過ごしてきたのだけれど、自分で異動の希望を出して、それが通った形だ。異動希望の理由としては、以下のようなものがある。

・以前従事していた3年以上にも渡る大規模案件が終息を迎えたこと
・自分のステップアップのために新しい環境に身をおきたかったこと
・仕事上のセミナーや説明会が関東の方が格段に多く、参加しやすいこと
・プライベートのこと

慣れた仕事、環境、人間関係というのは本当に心安らぐことではあるんだけど、どうしても自分の中で引っかかるものがずっとあった。入社して最初の勤務地だったこともあり、必然的に先輩に囲まれた形でスタート、しかもみんな優しいときたもんだ。ずっとその環境に甘えてる自分がいて、たとえ自分一人の仕事であってもどこかで先輩たちに頼っている自分がいる気がした。

プライベートのことも大事ではあったけど、この辺りのことが一番気になって、異動希望を出した。少しではあるが、仕事の中身も分かるようになった今だからこそ、新しい環境でスタートしたくなったのだ。


で、半月ほど新しい環境(同じ会社ではあるが)に身を寄せての感想を書きたいと思う。

以前いた職場で、少しは自分で仕事ができるようにはなったけれど、それはただ単に仕事に慣れたと思うことが多かった。業務用語を覚えたり、仕事の手順を覚えたり。それは時が立てば、誰しもある程度身に付くもので、成長という言葉とは結びつかない気がする。成長というよりは、慣れという感覚のほうが近い。

だが、こっちで少し働いてみて、入社当時はできてなかったことが、3年間でできるようになったことに気が付いた。


それは他者への働きかけである。

会社に入るまでは、遊びでも仕事でも、自分さえ楽しければ良いっていう思いがあって、周りのことなんて気にする必要もないと思ってた。ただ、自分だけが満足できればいい。楽しめればいい。学べればいい。成長できればいい、と。そこには、自分だけで評価するということがいつも付きまとっていた。所謂、自己満だ。
けど、以前の職場の先輩で、「自分のためだけに働いてるやつは単なる自己満に過ぎなくて、会社や社会に働きかけていく必要がある」って真面目な顔して言ってる人がいた。(どこかの啓発本にもある言葉ではあるけど)
実際の行動でも、自分の利益とは別に、こういうふうに動いてた。しかも、心の底から楽しそうに。それに付いていく周りの人も増えたし、周りの雰囲気も徐々に変わっていった。

で、新しい職場に移ってみると、↑のようなことを自然とやってる自分がいた。この先輩のやってきたことの真似事であったり、質的に劣るようなことではあるが。それでも、少しずつではあるが、周りの反応も出てきている。

おそらく前の職場で何となく過ごしていたら、その先輩の言葉にさえピンッと来ることもなかっただろうし、新しい職場に来て、そう働きかけることもなかったと思う。

この辺は、成長した(できるようになった)点ではないかと思う。
新しい職場に異動したことによって、気づけた点であるし、これは自分の自信にもなっている。

で、良い会社ってのはこういう動きの連鎖反応で出来上がると信じてもいる。
僕はまだまだ働きかけないといけない。